野球に走り込みは必要?
札幌パーソナルジムB Conditioning(ビーコンディショニング)の谷口です。
パーソナルトレーナーをしたり、パーソナルジムを経営したり、ビーコンオンラインサロンの運営をしております。
今回は、何かと話題にのぼる「野球に走り込みは必要?」問題に気付いたことと個人的な見解をご紹介したいと思います。
走り込み問題
近年は、テレビだけではなくブログやYouTubeといったツールを使って自分の意見・見解の伝えることができるようになってきました。
で、よく見かけるのが
プロ野球OB解説者「ピッチャーが下半身を使えていない。走り込みをしたほうがいい」
現役選手「野球は瞬発力のスポーツだから走り込みは必要ない」
とはたから見るとバチバチの舌戦を繰り広げられているように見られます。
YouTubeの動画をラジオ代わりにデスクワークをするんですが、それを見て?聴いて?
おや?と感じることがありました。
【話が食い違っているんじゃね?】と
話のすれ違い
よく見る?聴く?野球関係のYouTubeをご紹介しておきます
フルタの方程式【古田敦也 公式チャンネル】
名選手たちのハイレベルな技術論や、プロ野球選手だけが知るエピソードに加え、野球のギモンを解決する“方程式”を提案。『野球好きのバイブル』となるコンテンツ
上原浩治の雑談魂
元メジャーリーガーの上原浩治が、21年のプロ生活で培った野球理論や技術を、少年少女から大人まで、すべての野球ファンに届けるYouTubeチャンネル
菊池雄星のK.O.Hチャンネル
自身がプロデュースする花巻市の複合野球施設「King of the Hill」の取り組みや、 アメリカでの様子などを紹介
他にもショートで流れてくるダルビッシュ選手のショート動画やテレビのニュースなどを参考にしています
では、本題に戻しましょう
※すべての情報を追いかけれているわけではないので相違があったらすみません
まずは
プロ野球OBの方の「ピッチャーは走り込みをした方がいい」といった趣旨の発言
前後の内容を考えると【走り込み=長距離】といった内容は感じられませんでした。
逆に走り込みは「ハム・ケツに刺激が入っていいトレーニングになる」「ポール間走を何本も走った」といった話もされているので
走り込み→長距離ではなく、どちらかというと走り込み→スプリントの繰り返しかな?といった印象を受けました
現役選手の「瞬発的な競技だから走り込みはあまり必要ない」
ここも前後の内容を聴いていると「長距離は重要じゃない」「やるなら短距離やインターバルをやった方がいい」「下半身を鍛えるならウエイトをやればいい」
といった趣旨で答えていたので「走る事に関しては否定的ではないのね」というのが感想です
個人的な見解ですが
プロ野球OB「走り込み→長距離・スプリント・階段ダッシュなど走るトレーニング」
現役選手「走り込み→長距離走」
といったズレが生じているんじゃないかな?と感じております。
ここからは個人的な走り込みの見解です
走り込みの個人的な見解
目的意識を持って取り組む
あくまで瞬発的なパワーが必要な競技なのでトレーニングとしては「距離を追い求める必要はない」と思っています
ただ、【スプリントのトレーニングは必要】というのが個人的な見解です
少し深堀してみましょう
最近、思い立ったように15m位のダッシュをしてみてんですが想像以上に股関節周り・太ももに筋肉痛がきたんです....
#お年頃
スプリントの利点として
・スプリントの技術・瞬発力
→トレーニングとして行うヒップロックや足首の剛性、最高速度を維持する体幹の安定や胸の捻り、股関節の振り上げなど
フィジカルトレーニングを実際の走りのスキルに変換する
守備の一歩目・マウンドを脚でプッシュする動きに繋がる?
野手も盗塁・守備の一歩にに繋がる?
・力の入れどころ
→パフォーマンスを発揮するには【楽に力を発揮する】が大切だと思っています
その感覚は胸・股関節などカラダの中心に近い箇所を動かすが個人的に重要だと思っています
スプリント・階段ダッシュでいかに楽に力を発揮できるか?の感覚づくりに役立つと考えています
・唯一無二のトレーニング
→ジムでのウエイト、スクワットやデッドリフトなど下半身の強化をする種目は多くあります。
しかし、一定時間地面をプッシュしてカラダを前進させるというトレーニングはジム内で再現するのが難しいのも現状です
「上半身と下半身の連動」「足首の剛性」「ヒップロック」「股関節からのふりあげ」「体幹の安定と胸の回旋」など
5秒から10秒続けて前進させるトレーニングはスプリント以外では再現が難しいトレーニングです
などスプリントはメリットの多いトレーニングです
なので
下半身の強化を目的とするならば階段ダッシュがいいかもしれませんし
間欠的持久力(瞬発的な動きを繰り返すことのできる体力)をトレーニングするならインターバル走がいいかもしれません
競技の環境を使ってランメニューがつくられることが多いので野球で言うと
・塁間(約30m)
・ポール間走(150mチョイ)
・近所の階段
この辺りを使ったスプリントは非常にいいトレーニングになると思っています
長めの距離を走るなら
筋温を温めることで可動域が拡がったり筋力がスムーズに発揮できる「ウォーミングアップ」や血液を循環させる「クーリングダウン・リカバリー」として行うのがいいかなという所です
まとめ
切り取りがあるので難しいですが前後の文脈を読み取って内容を推測するのが大切かなと感じています。
走り込み=長距離走ではない可能性がある
長い距離【持久走・長距離・ディスタンス・LSD】
短い距離【短距離・ダッシュ・スプリント】
の言葉を分けておくと相互の誤解が生まれにくいかなと思います
野球に限らずスプリントの能力はスポーツにとって大切なフィジカルなので是非、取り入れてほしいトレーニングです
最後に、競技に似せたトレーニングも大切ですが(私も感覚づくりに取り入れています)
が、競技でできない動きを補完するのもトレーニングだと思っています。
でいるだけ色んな要素・動き・負荷を使ってカラダに多くの刺激を入力して多様的な動きに適応できるようにしておくことでスポーツに活きてくると感じています。
結果、【色んな動きをとりいれましょう(笑)】
長々と書いておいて、雑に着地をしましたが現場から以上です
この記事を書いた人パーソナルトレーナー谷口嵩幸

経歴
- 航空自衛隊を満期で退官。
- スポーツ&メディカル専門学校でアスレティックトレーナーの資格を取得。
- パーソナルトレーナーや運動教室にて指導。
- 2019年5月:パーソナルジムB Conditioning設立。
- スポーツ&メディカル専門学校 非常勤講師。
- 2023年5月:ビーコンオンラインサロン開設。
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