動きの「キレ」について考える
札幌パーソナルジムB Conditioning(ビーコンディショニング)の谷口です。
パーソナルトレーナーをしたり、パーソナルジムを経営したり、ビーコンオンラインサロンの運営をしております。
今回は、動きの「キレ」についての個人的な見解です。
【ハメる・硬める・解放する】をタイミングよくかつそれぞれの切り返しを素早く行う事でキレのいい動きを実現
※個人的な感覚とイメージです
【ハメるポジション】【関節を硬める】【力を発揮する】の動きがコントロールできていないと【動きのメリハリがなくなる】【軽い動きに見える】、結果【リアクション（相手に置いて行かれる）】【アクション（相手が付いてこれる）】【パワーが伝わらない】といった悩みに繋がります。
それでは「ハメる」「硬める」「解放する」を深堀していきます。
関節をハメる
・ジャンプでは下に力を溜める局面
・切り返しでは反対側の脚にのせる局面
・スイングではトップの局面
というように、力を発揮するためには反対側へ力を溜める局面が必要です。
この時に【関節をハメる】ポジションをつくることで
トリプルフレクション→筋肉がエキセントリック収縮し力がたまる・力を発揮する準備を整える事ができます。
関節を硬める
「予備緊張」
瞬時に大きな力を発揮するためには、筋をあらかじめ収縮させておくことが重要。
筋が弛緩した状態では力の発揮に時間がかかる。
ジャンプ・スプリント・切り返しの時には脚が地面に接地する瞬間に、力を出す関節の角度で固める事で筋が収縮し
伸張反射（バネの力）によって大きな力が生むことができる。
力を解放する
パワーを発揮するためには【筋力】と【スピード】が必要です。
コンセントリック（筋肉が短縮する）局面は動作を加速させる働きをしています。
ジャンプや切り返しでは、トリプルエクステンションすることで「大殿筋」「大腿四頭筋」「下腿三頭筋」が短縮し高いジャンプと素早い切り返しが可能になります。
キレを数値化
【VBT]】
→Velocity Based Trainingの略。『速度に基づいたトレーニング』といった意味合い。
・挙上速度（m/s）
・発揮したパワー（W）のピーク値と平均値
・実際に発揮した力（N）
・仕事量（J）
などを数値化することができます。
VBTのデバイスとして
・VITRUVE：スペイン LPT式
・Vmaxpro：ドイツ IMUセンサー
・GymAwareRS：オーストラリア 高精度LPT式
・FLEX：オーストラリア レーザーセンサー
・C-Force：オーストラリア 軽量フォースプレート
などが流通しています。
※詳細はこちらの記事をご覧ください
個人的な考えですが
「動きを数値化する」ことはコンディションやパフォーマンスの変化を追っていくためには優れた、機器だと思います。
ただ、これらの数値は結果で数値"だけ"にとらわれないようにすることも重要だと感じています。
まとめ
【トレーナーズアイ】
トレーナーの恩人・師匠に口酸っぱく言われたのが【トレーナーズアイ】です。
自分の目で見て、「何が起きているのか？」「何がカラダの動きを阻害・パフォーマンスの阻害をしているのか？」「改善するためには何が必要なのか」
を見極める「目」が必要で養う必要があると
何をお伝えしたかったかというと、数値はあくまで結果でそれをあげるためには【質】の変化が必要であるという事。質を変えるためにトレーナーの目で見て「感覚の言語化」や「目標までの道しるべをご提案」するという事
話題が右往左往してしまいましたが
動きのキレを感覚的にお伝えすると
【ハメる】【硬める】【解放する】がしっくりくるかなと感じています。
【関節をハメる】【関節を硬める】【力を解放する】をトレーニング中で意識をして、実際の動きの中では無意識に動けると最高ですね！
この記事を書いた人パーソナルトレーナー谷口嵩幸
経歴
- 航空自衛隊を満期で退官。
- スポーツ＆メディカル専門学校でアスレティックトレーナーの資格を取得。
- パーソナルトレーナーや運動教室にて指導。
- 2019年5月：パーソナルジムB Conditioning設立。
- スポーツ＆メディカル専門学校 非常勤講師。
- 2023年5月：ビーコンオンラインサロン開設。
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