トレーナーさんとクライアントさんのギャップがうまれてる?
札幌パーソナルジムB Conditioning(ビーコンディショニング)の谷口です。
パーソナルトレーナーをしたり、パーソナルジムを経営したり、ビーコンオンラインサロンの運営をしております。
パーソナルトレーナーさんとクライアントさんのトラブルの中には「ミスマッチ」が起きている気がしているので個人的な考えを共有したいと思います
- お互いの理解を深める
- まとめ
▶お互いのギャップを埋める
こちらは、「事故情報データバンク」に登録されたトレーニング全般で起きた事故です。
2022年・2023年においてパーソナルジム・フィットネスジムでのケガや事故が増えています。
もうひとつ消費者庁の消費者安全調査委員会さんが行った記者会見のまとめです
記者会見要旨(パーソナルトレーニングジムによる事故)
この様な記者会見をさせてしまい一トレーナーとしてすみません!!
色々と質問を受けていますが、おそらく委員長の気持ちとしては「知らんがな」という気持ちだと思います。
「事故が多いからみんな気を付けてね」というのが本音かなと思っています。
この様な事故が起こる原因と対策としてこんな感じかなーという私見を述べていきたいと思います。
○事故の原因
【これまでの広告】
【トレーナーさんとクライアントさんのギャップ】
この2つが大きいかなと思っています。では一つずつ深堀してみましょう。
・これまでの広告
「たった2ヶ月で-○○kg」
「トレーニング未経験者で3ヶ月で○○kgのダイエット」
みたいな広告を目にしたことがあるんじゃないでしょうか?
正直、これは人による!というのが個人的な感想です。
例えば、これまで運動も一切しないでハイカロリーな食事をとりまくっているクライアントさんのケースだと継続的な運動と適正な食事で減量はしやすいです。
たーだ、「運動はせずに我流の極端な食事制限をしたけど体重が落ちなくなりました」という方もいらっしゃるんですがこのケースだと栄養をとるために適正な食事に近づけると体重が一時的に増えることがよくあります。
また、「カラダのコントロールがうまくできません」といパターンでもまずは、呼吸やカラダを整えることから始めましょうという事になるので本格的なトレーニングのスタートが少し時間が経ってからというケースもあります。
この様な広告を出されているパターンとして、トレーナーさんご自身が実際にコンテスト前に1ヶ月で2ヶ月で-○○kgという減量を経験されていることが多い気がしています。
たーだ、彼ら・彼女らはトレーニングと減量の経験豊富なプロです。
強度の強いトレーニングに耐えうるカラダと減量に耐えうる精神力の持ち主です
※特殊な訓練をされています
トレーニングに慣れていない方が「僕も私も2ヶ月でダイエット」という考えはリスクが高いんじゃないかなと思います。
無理をさせない・しすぎない
運動は習慣化させるもの
ダイエット・カラダを変える事は時間がかかること
というような考えが大切かなと思います。
次に対策について考えていきたいと思います。
・対策
【トレーナーさんは得意分野を打ち出す】
【クライアントさんはある程度の目的をイメージしていただく】
この2つについて深堀してきましょう。
トレーナーを生業にしている方も多種多様です。
例えば
「痛みをとるのが得意な治療系のトレーナーさん」
「体を整えるのが得意なコンディショニング系のトレーナーさん」
「ボディメイクが得意なトレーナーさん」
「スポーツパフォーマンスに特化したトレーナーさん」
あげたらきりがないですがこれらを高いレベルでサポートできるハイブリットなトレーナーさんもいらっしゃいます。
クライアント目線で行くと
これらの情報をしっておいた上で目標が
「ダイエット」「慢性症状の緩和」「パフォーマンスをあげる」「コンテスト出場」「無理なく運動習慣をつくる」なのか?
ある程度の目的をイメージしておくというのがポイントかなと思います。
味噌ラーメン推しのラーメン屋さんで塩ラーメンがイマイチだったといわれてもうーんとなっちゃうように
ここの選択にミスマッチが起こるとお互いにいいパフォーマンスを発揮できないんじゃないかと思います。
運よくなんでもサポートできるトレーナーさんに巡り合えれば別ですが...
▶まとめ
チャレンジするには勇気やパワーが必要です。
パワーを使ってチャレンジしてみたトレーニングをケガで挫折してしまうのは本当に残念だし勿体ない気持ちです。
まずは「安全第一」「ケガをしない・させない」ことが大前提だと思っています。
トレーナー側のスタンスとしては
【自分も含めサポートできる範囲を広げる】
【得意分野を明確に】
個人的にはコンディショニングとストレングスを混ぜたような範囲で活動しているので痛みをとる系の分野を学んでいかねばと思っています。
クライアントさんへのお願いとしては
【トレーナーさんにはいくつかの種類と得意分野がある】
【ある程度の目標や目的をイメージする】
トレーナーさん・クライアントさんのギャップを埋める事が事故を減らす一つのポイントなのかなと考えております。
今回は、トレーニングの事故にはトレーナーさんとクライアントさんにギャップが生まれているのかも?というテーマでご紹介しました。
この記事を書いた人パーソナルトレーナー谷口嵩幸
経歴
- 航空自衛隊を満期で退官。
- スポーツ&メディカル専門学校でアスレティックトレーナーの資格を取得。
- パーソナルトレーナーや運動教室にて指導。
- 2019年5月:パーソナルジムB Conditioning設立。
- スポーツ&メディカル専門学校 非常勤講師。
- 2023年5月:ビーコンオンラインサロン開設。
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