脳と神経の基礎|山下亮太トレーナー

脳と神経の基礎|山下亮太トレーナー

札幌パーソナルジムB Conditioning(ビーコンディショニング)の谷口です。
パーソナルトレーナーをしたり、パーソナルジムを経営したり、ビーコンオンラインサロンの運営をしています。
今回は、痛みのある方からスキーの日本代表やJリーグなど一般の方からアスリートを幅広くサポートしている、コンディショニングのプロフェッショナル山下亮太トレーナーに体を理解するうえで重要な【脳と神経の基礎】についてお聞きしました。

  • 神経系とは?
  • 脳の基本
  • 神経細胞とは
  • まとめ

▶神経系とは

神経系は
【中枢神経】【抹消神経】の2つに分けられます。

○中枢神経
中枢神経は「脳」「脊髄」のこと指します。
中枢神経は名前の通り、運動のプログラムを作成したり、思考をしたり、感覚を感じ取ったり する神経の中心となる大切な所です。

▶脳の基本

○脳を守る組織
脳は、中心と成る大切な部分です。簡単に損傷をしたりすることが無い様に、【頭蓋骨】という 硬い骨と、【硬膜】くも膜】【軟膜】という3つの膜によって守られています。 硬膜の外で出血するのが「硬膜外出血」、くも膜の下で出血するのが「クモ膜 下出血」ですね。

○脳の重さとエネルギー
脳の平均的な重さは1200~1500gとなっています。相対性理論を発表したアインシュタインの脳 みそも1200gだったと言われている為、どうやら脳みその重さと頭の良さは関係がなさそうで す。
※小さい頃の私は頭部がデカいからは頭が良いと思っていましたが、そうではないと知って、た だただ頭部が大きい残念なスタイルを肯定する材料がなくなりました。笑
脳は体重の2%の重さしかありませんが、15~20%のエネルギーを脳が消費していると 言われるくらいに、多くのエネルギーを必要とします。 これだけエネルギーを必要とする脳のエネルギーは、ブドウ糖になりますので、無理な低 糖質ダイエットなどを行うと、たしかにケトン体をエネルギーの代用品として用いることが出来る としても、それはハイオク自動車に軽油を入れて走っている様なものですので、パフォーマンスが 低下をすると考えられます。

○脳の解剖
脳の解剖を表層部と深層部に2つに分けてご説明します
・脳の表層部
表面の溝を「脳溝」、盛り上がっている部分を「脳回」といいます。 また「大脳皮質」にあたる脳の表層を構成する部分を「灰白質」といい、細胞体介在ニューロン無随線維で構成されています。

・脳の深層部
深部を構成する部分を「白質」といい、軸索髄鞘からな ります。
脳の部位は、【大脳】【間脳】【脳幹(中脳・橋・延髄)】【小脳】の大きく4部位に分けられます。

・大脳
大脳は脳全体の85%を占め、思考や感情をはじめ、「人間らしさ」を備えている部分です。
・間脳
間脳は、大きく分けると感覚の中継地点となる視床と自律神経系の最高中枢である視床下部によ り構成されています。
・脳幹
脳幹は生命維持に関わる部位であり、上から中脳、橋、延髄の3つに分けられます。
・小脳
小脳は脳幹の後ろ側に位置し、脳幹と「脚部」で密接に繋がり、感覚や運動機能、協調性など を司っています
※それぞれの機能や役割については、また次回
神経細胞(ニューロン)とグリア細胞 そして、こうした神経系の細胞は、情報伝達に関わる「神経細胞(ニューロン)」とそれを支え、 神経細胞の90%を占める「グリア細胞(神経膠細胞)」から構成されています。 グリア細胞とは、 はじめにグリア細胞から説明していくと、「グリア」とは、ギリシャ語で「膠(にかわ)」とい う意味で、グリア細胞は神経細胞と血管の間にあり、神経細胞に寄り添う様に存在しています。  栄養を供給している星の形をした「アストロサイト(星状グリア細胞)」と、小型で突起が少 なく、軸索に巻き付く様に「髄鞘(ミエリン)」を形成するオリゴデンドロサイト(希突起膠細 胞)」が存在します。
脳の「白質」が白く見えるのは、このオリゴデンドロサイトによるもので、 そして、オリゴデンドロサイトが髄鞘を形成することで、いわゆる「跳躍電動」が起こり、情報 が伝わるスピードを速くしてくれています。 最近の研究では、グリア細胞も情報処理に大きく関わっていると考えられています。 中枢神経では希突起膠細胞が軸索を構成しているが、末梢神経ではシュワン細胞が髄鞘を形成し ています。

▶神経細胞とは

○神経細胞(ニューロン)とグリア細胞
、こうした神経系の細胞は、情報伝達に関わる「神経細胞(ニューロン)」と、神経細胞を支え90%を占める「グリア細胞(神経膠細胞)」から構成されています。

○グリア細胞
はじめにグリア細胞から説明していくと、「グリア」とは、ギリシャ語で「膠(にかわ)」とい う意味で、グリア細胞は神経細胞血管の間にあり、神経細胞に寄り添う様に存在しています。  栄養を供給している星の形をした「アストロサイト(星状グリア細胞)」と、小型で突起が少 なく、軸索に巻き付く様に「髄鞘(ミエリン)」を形成するオリゴデンドロサイト(希突起膠細胞)」が存在します。
脳の「白質」が白く見えるのは、このオリゴデンドロサイトによるもので、オリゴデンドロサイトが髄鞘を形成することで「跳躍電動」が起こり、情報 が伝わるスピードを速くしてくれています。 最近の研究では、グリア細胞も情報処理に大きく関わっていると考えられています。 中枢神経では希突起膠細胞が軸索を構成しているが、末梢神経ではシュワン細胞が髄鞘を形成し ています。

○神経細胞(ニューロン)
神経細胞、いわゆるニューロンを構成は【細胞体】【樹状突起】【軸索】の3つに分けられまして

・細胞体
細胞体は中心にDNAを含む核が存在し、その周りを細胞質が取り囲んでいます。 細胞質には、ミトコンドリアやゴルジ装置などが存在し、細胞活動に必要なタンパク質が作られ ます。
・樹状突起
樹状突起は細胞体や軸索から木の枝の様に伸びた、情報を受け取る突起であり、シナプス入力を 処理して、電気信号に変える役割を持ちます。
・軸索
軸索は細胞体から長く伸びた情報を伝える突起であり、次のニューロンや効果器に情報を伝えま す。。グリア細胞の膜である髄鞘で覆われた有髄線維と髄鞘をもたない無髄線維に分類されます。

○ニューロンの種類
ニューロンにもいくつか種類があり【単極性ニューロン】【双極性ニューロン】【多極性ニューロン】の3つに分類されます。

・単極性ニューロ
突起が一本だけのもの。下等動物に多い
・双極性ニューロン
細胞体を中心として、それぞれ反対側から突起が出ているもの。感覚を伝える 感覚ニューロンに多い
・多極性ニューロン
突起が3本以上出ているもの。脳の大半を構成する

▶脳と神経のまとめ

・神経系は【中枢神経】と【末梢神経】に分けられる
・中枢神経は【脳】と【脊髄】に分けられ【運動プログラムの作成】【考える】【感じ取る】働きをする
・脳を守る組織は【頭蓋骨】【硬膜】【くも膜】【軟膜】
・脳の部位は【大脳】【間脳】【脳幹】【小脳】に分けれらる
・グリア細胞は【アストロサイト】【オリゴデントロサイト】が存在する
・神経細胞は【細胞体】【樹状突起】【軸索】の3つに分けれられる
・ニューロンは【単極性】【双極性】【多極性】の3つに分類される


今回は、脳と神経の基礎をご紹介いただきました。今後、それぞれの詳しい働きやトレーニングへの活用をご紹介いただきたいと思います。

Spur Conditioning 代表:山下 亮太

経歴

○現職
・Spur Conditioning(シュプールコンディショニング)代表
・TWIST SAPPORO パーフォーマンスコーチ
○資格
・日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー
・日本トレーニング指導者協会認定トレーニング指導者
・鍼灸師
○経歴
・2017~2019:エスポラーダ北海道サテライトトレーナー
・2019~2020:フットサル北海道選抜アスレティックトレーナー
・2020~2022:北翔大学男子ラクロス部アスレティックトレーナー
・2020~:ミズノデモスキーチームアスレティックトレーナー
・2022~:北星学園大学男子ラクロス部アスレティックトレーナー

2013年に茨城から北海道に引っ越してきた、アスレティックトレーナー&鍼灸師。
アルペンスキー・スキーモーグルの日本代表選手やJリーグ選手など多くの日本トップ選手を指導。現在は一般からアスリートのトレーニング指導・アスレティックリハビリテーション・治療を行っている。
専門学校の講師として資格試験に向けて授業を行い、ハピネスを提供できる後輩を育成

お問い合わせ・入会

080-1874-2529

リンクパーソナルジムB Conditioning
住所〒060-0006
札幌市中央区北6条西17丁目11-4

お気軽にお問い合わせください。